こんにちは、毒親からの自立支援をしている今日子です。
あなたは、いつも「生きづらさ」を感じながら生きていませんか?
どうして、その様な感覚を持ち続けているのか分かっていますか?
ひょっとしたら、既にその訳を薄々と気づいている方がいるかもしれません。
でも、そのことが自分の生き方に、大きな影響を与えているのかを深く考えたことがあるでしょうか。
なぜそのように思うのかというと、私自身が気づくのに長い年月を費やしてしまったからです。
そのことに気づくのが遅かったばかりに、いつも同じような現象が、人や場所を変えて繰り返し起きていました。
私は「全ての物事には原因と結果がある」という言葉から、ひとつひとつが単独で起きていると思い続けていました。
けれど、その考えは完全に間違っていました。
本当の問題は、まだ記憶として残る前の幼少期から始まっていたのです。
そして、そのことに気づいていないから同じことが繰り返されていたのです。
そこで今回は「機能不全家族の3つの特徴や回復法から子供の影響など」について解説していきます。
目次
機能不全家族とは
機能不全家族とは、子供にとって適切な養育環境でない家庭のことを指しています。
物心がつく前から、親からの強い力によって押さえつけられています。
それは、身体や、精神にも及んでいます。
これらによって、子供は従うことでしか生きる道はないのです。
そして、とても悲しいことですが、子供はそんな親から愛されたいと思っています。
親に対して「愛されたい」と「恐怖」の矛盾した感情を同時に持ち続けているのです。
子供の頃から心のバランスが崩れた状態ですから、ストレスはとても強いです。
その結果、ネガティブな感情を抑圧してこころの調整を取るのです。
極端な身体的虐待を受けていなくても、子供を支配下に置くことで自分の意のままにコントロールしようとする親も同じです。
機能不全家族の3つの特徴や回復法
どこの家庭でも一部始終を外に向けて話すことはありません。
だから、どの家庭でも不適切な養育をしている部分はあると思います。
しかしながら機能不全家族の場合は、慢性的に不適切な養育環境が作られているのです。
その代表的な特徴と回復法を3つあげます。
(1)精神的、心理的、性的な虐待を行っている
色々な虐待を日常的に行うことで、弱い立場の子供を支配下に置いている。
この様なことをする親は、必ず躾のつもりだったという。
しかしながら、躾の範囲を超えているのが現状です。
但し、親自身も同じ体験をしている場合も多くみられます。
幼い子供がこの環境から逃げ出すのは、不可能に近いです。
回りの人達が発見して通報されるのを祈るしかありません。
そして一日でも早くこの環境から離れることです。
この幼少期に、長い期間に渡って受けた心の傷を回復するには、かなりの時間が必要になります。
けれども、人によって傷つけられたことは、人によって治ることが出来るのです。
心ある人との関わりをたくさん持つことや、色々な本を読むことで自ら回復の道を歩むことも可能です。
(2)子供との関わりを持とうとしない
親が心や身体の病気になっている場合もありますが、親自身も同じように放置されて育てられていた場合が多くみられます。
ですから、子供とどのように接したらいいのかが分からないのです。
一緒に何かをして遊ぶこともしません。
また、子供との会話も楽しくないと思っています。
この環境によって、子供は家庭の中で学ぶ機会を失ってしまいます。
しかし、親元にいながらでも、支援団体との関わりを持つことで改善が可能になります。
なるべく多くの人と関わることで、相互間のやりとりを学ぶことが大切です。
本が読める年齢になったら、読書から知識を入れるといいです。
(3)子供を親の支配下に置いてコントロールをする
上記に書いたことと重なります。
子供を恐怖で縛る、親の価値観を植えつけることなど、
コントロールするためには手段を選びません。
子供は抵抗することを止めて従うようになります。
また、子供なりの思い込みも重なることによって、より状況は悪くなります。
親が子供に考えさせて、自分の気持ちや意見を言わせたとしても
親の考えと違うと全否定をします。
結局、子供は傷ついて自信が持てない大人へと成長することになります。
ある程度まで成長したら、親と自分は別人格であることを認識しましょう。
人はそれぞれ自分に責任を持って生きています。
それは自分が最終的に責任を取る範囲のことです。
親が自分の領域まで入り込んできた時は、明らかに境界線を越えています。
また、自分自身も親の領域には立ち入らないことが重要になります。
無意識に習慣になっているので、その事を意識しょう。
親は親の人生を歩み、子供は子供の人生を歩むということです。
育った子供の影響や連鎖について
このような環境で日々を過ごした子供は、自分がいい子じゃないから、
自分が悪い子だからと自己否定することを覚えてしまいます。
そのため、自分が回りから認めてもらえていない存在であると思うようになります。
だから、自分に自信が持てなくて、自分の気持ちや意見をいいずらいのです。
家族の連鎖とは、この様なことが世代間で引き継がれていくことです。
どこかで誰かが、この現象に歯止めをかけなければ苦しむ人が増え続けていくだけなのです。
この苦しみは子供の期間だけではなく、大人になっても「生きづらさ」と形を変えて持ち続けるのです。
自分で考えることを止めてしまう子供
親の愛が欲しいので、嫌われたくないために親の指示通りに行動するようになります。
自分の考えを言ったところで否定され続けたことから、言わない、考えない方がいいと学習した場合もあります。
これにより、子供の思考回路は停止してしまうので人としての成長が止まります。
本来は、子供が自分で生き抜いていくために、なるべく早い時期から
自分の気持ちを考えて伝える訓練が必要なのです。
そして、話したことに対して否定から入るのではなく、ひとつの意見として受け入れてもらえることで、自己肯定感が育っていくのです。
全てを否定され続けた結果は、自分に自信が持てない大人へと身体だけが成長します。
まずは、自分の考えをまとめる訓練をするといいです。
自分の感情を感じないようにする子供
本当の自分の気持ちに気がついてしまうと辛いので、感じないように、本心に気がつかないようにしています。
それを繰り返したことで無意識でもできるようになりますが、喜怒哀楽を表すことが少なくなります。
けれど、嫌なことでも支配下に置かれることを許して来たために、断ることができずに押し付けられることが多いです。
自分の気持ちを抑圧せずに、素直に表現できるようになれることが大切になります。
長い期間をかけて刷り込まれた感情に紐づかれた考え方を変えるのには、少し時間が必要かもしれません。
でも、身近に伴走してくれる人がいれば必ず変化は起こります。
注意を向けるために親が困ることをする子供
心が壊れそうな状態です。
何でも破壊したくなる強い衝動が生まれる場合もありますが、何が根本的な原因なのかに気づいていないこともあります。
自分を傷つける行為や、他者に向けられるものは、抑圧していた怒りの感情の爆発です。
もし、この様な状況になっているなら、専門機関に相談することが早い解決策になると思います。
相談する人は親子ともになります。
何故なら、親の考え方や対応が今までと変わっていないからです。
変わらないやり方では、何も変化は起こらないのです。
また、子供も長い期間を我慢して来たので、その感情を受け止めることからが始まりになります。
変化をしていない親では、受け止めることは出来ません。
自分で無意識に抑圧して来た感情を全て吐き出すことが出来た後に、新しい物の見方や捉え方を入れて行きます。
今よりさらに悪化しない為にも、早い時期に対応することです。
まとめ
生まれてきた子供は、両親の影響を強く受けて育ちます。
だから、いい面も悪い面も真似をして受け継いでいくのです。
親から刷り込まれた物の見方や捉え方、価値観などは、これから生きていくうえでの羅針盤になります。
しかし、その羅針盤が狂っていたらどうでしょうか?
正しい見方をして、正しい方向へ進めるでしょうか?
もし、あなたが既に成人した大人であり、今までとは違う現実を創って、変わりたいと思っている。
そうであるなら、あなた自身が変わらなければいけません。
今までの環境や他人のせいにしてはいけないのです。
人は変化することを嫌います。
変わることに抵抗が生まれます。
けれど、意識して継続することで習慣化させることも出来るのです。
習慣になれば無意識に行動することが出来ています。
間違ってはいけないのは、他人をどうにか変えようとすることではありません。
それでは、親が子供を思い通りにコントロールして来たのと同じになるのです。
焦らずに、ゆっくりと自分の思考の癖を見つけて、「それは本当なのか?」
「そう思う根拠は何か?」と自問自答をすることです。
初めはひとりでは出来ないと思います。
グルグルと同じところを回ってしまうからです。
何故そうなるかは、違う思考方法の情報がないからです。
情報不足でひとりで出来ないなら、正しく伴走が出来る人の力を借りることです。
または、良質な本をたくさん読むことでも正しい情報が入って来ます。
もう、ひとりで我慢しなくていい。
辛い! 苦しい!と言っていい。
今まで、誰からも助けもらえず、誰かに助けを求めることさえ出来なかった自分にOKを出して下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントを残す